現在、厚生労相から「雇用保険の給付に関するお知らせとお願い」という封書が発送されています。
お役所からの封書って、なんだか不安ですよね。
「雇用保険なんて、最近特に御世話になってないけど・・」
そう思う人も多いはず。
今回は、現在送られているこの封書がなんなのか。
どうしたらよいのか。
そういったことについて、お話したいと思います。
雇用保険の追加給付のお知らせとは?
雇用保険の追加給付とは
今回の追加給付は、厚生労働省が長年にわたり、不適切な取り扱いをしていたことに起因します。
これにより、受給する人たちの受給額が、本来受け取られる額より少ない金額になってしまっているのです。
今回のお知らせは、そうした「本来より少ない額を受給している可能性のある人」に送られています。
今回送られてきた封書の中身
封書の内容
・雇用保険の各種給付の概要
・払渡希望金融機関指定(変更)届の記入用紙
・払渡希望金融機関指定(変更)届の記入
・返信用封筒
お知らせ 表▼
裏面▼
払渡希望金融機関指定(変更)届の記入例▼
返信用封筒▼
雇用保険の追加給付の対象者
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」の影響により、平成16年8月以降、雇用保険の各種給付を受けていた人の給付額が低く計算されている可能性があります。
その期間に、雇用保険制度による給付を受けていた場合は該当者である可能性があります。
対象者と、給付額の平均金額を記載します。
(内容は送られてきた封書に基づいて記載します)
見ていただければわかるとおり、ほとんどの場合が、数百円から数千円です。
もちろん、平均額なので実際の金額は申請してみないとわかりません。
離職し、仕事を探していた人・教育訓練を受講していた人
基本手当・・・追加給付の平均額:約1,345円
高年齢求職者給付金・・・追加給付の平均額:約414円
特例一時金・・・追加給付の平均額:約505円
教育訓練支援給付金・・・追加給付の平均額:約967円
基本手当を受給中に、一時的に就業した人、傷病により働けなくなった人
傷病手当・・・追加給付の平均額:約646円
就業手当・・・追加給付の平均額:約168円
再就職した人
再就職手当・・・追加給付の平均額:約392円
就業促進定着手当・・・追加給付の平均額:約190円
常用就職支援手当・・・追加給付の平均額:約178円
60歳以降も雇用が継続された人、育児・介護で休業した人
高年齢雇用継続基本給付金・・・追加給付の平均額:約22,655円
高年齢再就職給付金・・・追加給付の平均額:約22,655円
育児休業給付・・・追加給付の平均額:約3,099円
介護休業給付・・・追加給付の平均額:約364円
雇用保険の追加給付の申請方法
「払渡希望金融機関指定(変更)届」の返信
送られてきた封書に入っている、払渡希望金融機関指定(変更)届に必要事項を記入の上、返信用封筒で返信します。
厚生労働省から、支給決定通知を送付
厚生労働省により、金額が精査されます。
この際、追加の給付が発生しない場合もあります。
必ずしも追加給付があるわけではない
追加給付の申請書が送られてきたからと言って、必ずしも追加の給付があるわけではありません。
厚生労働省による精査の結果、金額に不足がなければ、追加の給付はありません。
追加給付のお知らせが複数送られてきた!
追加給付のお知らせが複数送られてくる人がいます。
それは、対象の機関に複数回、雇用保険の給付を受けていたりする場合です。
複数の封書が届いた場合は、それぞれの封書で返信を行いましょう。
追加給付で返ってくる金額は、少額である場合が多そうですが、あくまで平均値なので、封書が送られてきた場合は、返信してみるとよいでしょう。
その場合、必ず同封の「厚生労働省」宛の封書にて返信しましょう。