先日、神戸にある迎賓館「西尾邸」にあるレストラン「ル・マン」に行ってきました。
西尾邸は、大正時代に造られた和洋折衷の素敵な建物。
ちなみに、西尾邸があるのは、神戸市の西に位置する須磨区。
同じ和洋折衷の建物が集まる「神戸異人館エリア」とは場所が違いますのでご注意。
広大な敷地には、文化財に指定された建物が多数あり、敷地の中に入っただけで高揚感が・・。
では、今回はそんな西尾邸の魅力を紹介いたしましょう。
敷地内は文化財だらけ!
旧西尾邸は、2006年に敷地全体が神戸市の名勝庭園に指定されました。
2010年には本館を含む5棟の建造物が兵庫県指定の重要有形文化財に、さらに本館の横に広がる日本庭園には、2つの登録文化財もあります。
NHK連続テレビ小説「まんぷく」にも登場!
2018年10月1日より放送を開始した、NHK連続テレビ小説「まんぷく」の、10月4日に放送された第4話にて、神戸迎賓館が舞台となるシーンがありました。
撮影されたのは、主人公福子の姉・咲と、婚約者真一の結婚式のシーン。

画像出典:「NHK連続テレビ小説まんぷく」https://www.nhk.or.jp/mampuku/story/

画像出典:「NHK連続テレビ小説まんぷく」https://www.nhk.or.jp/mampuku/story/
↓↓こちらは本館の入口で撮影された場面。

画像出典:「NHK連続テレビ小説まんぷく」https://www.nhk.or.jp/mampuku/story/
↓↓本館入口(放送とは逆側)
過去のダイジェスト放送は、NHKのサイトで観ることができます。
建物の様子
建物は、大正時代に貿易業を営んでいた西尾氏が、お客様を迎えるために作った建物。
西尾邸は戦後、GHQにより接収されましたが、西尾市の御子息が留学時にGHQの一人と知り合いになり、建物を買い戻すことができたのだそう。
本館
いたるところに「木」を使用した細工
本館は、木で細かな細工を施したつくりになっています。

本館1F天井

こちらは床の写真。 写真の上部分はイスラムのモザイク、下半分は日本の様式をとりいれているのだそう。
鳳凰の間
2階の「鳳凰の間」窓からは神戸の海が一望できます。
結婚式などをするときには、こちらが披露宴会場になるようです。
戦前は、こちらに海外からのお客様を迎えていたのだそう。
この日も、挙式されたかたの披露宴の準備が行われていました。
チャペル
本館とは少し離れたところにある、こじんまりとした可愛いチャペル。
旧式の暖房設備
実はこちらの木でできた建物、一見、もの置きのようにも見えますが、国の指定文化財なんです。
これは物置ではなく、戦前に使用された暖房設備なんだそう。
当時は最先端の、館全体をあたためる暖房設備だったんです。
日本庭園
茶室
お食事が綺麗で豪華、そして美味しい!
今回いただいたのは、「贅沢ランチ」のコース。
コース内容を紹介します。

秋刀魚と焼き茄子のプレッション 肝と白バスサミコ酢のヴィネグレット

栗のヴルーテ 自家製神戸ポークのジャンボンを添えて

パンは食べ放題(^^♪

スズキのポワレ 葱のア・ラ・クレーム ソースヴェルジュテ

播磨赤鶏のロティ 腿肉とアバのソーシス バースニップのピュレ

黒毛和牛フィレ肉のポワレ 季節野菜を添えて(+2000円)

パティシエ特製デザート (木苺とイチジクのスイーツ)
お食事の後は、スタッフの方による熱のこもった館内案内!
お食事の後、スタッフの方からお申し出くださり、館内案内までありました。
短い時間でしたが、説明の熱量に、スタッフの方が「西尾邸大好き」なのが伝わってきます。
その後は、文化財の茶室がある、名園に指定された日本庭園を自由に散策させていただきました。
こちらのお庭、「100年後に最も綺麗に見えるように」造られたとのこと。
もみじなどの植物が育ち、視界より高い位置に葉が茂ることで、建物から庭を見た景色がすばらしくなるのだとか。
紅葉の季節には、赤やオレンジの葉にふちどられた庭が一層素敵になるそう。
1919年に西尾邸は建てられているので、今がまさに「造られてから100年後」!
まさしく、ここ数年が、西尾邸がもっとも美しいくなる時期なんです。
秋も深まるこれからのシーズン、ぜひ旧西尾邸に足を運んでみてください!