レオパードゲッコーの飼育で気になるのが、餌ですよね。
「爬虫類って何を食べるんだろう?」
という疑問もあれば、
「レオパって昆虫食べるんでしょ?虫触れないけど大丈夫かなぁ」
といった疑問もあると思います。
今回はそんな疑問の声にお応えして、レオパードゲッコーの餌について紹介をしたいと思います。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の餌について
人工フード
昨今の爬虫類ブームで、「昆虫ムリ」という層も爬虫類の飼育を始めるひとが増えました。
そんな人たちが何を与えているかというと「人工フード」と呼ばれるものです。
人工フードは、昆虫から作られた栄養価のある餌です。
必ずしも全てのレオパが食べるわけではないので、レオパを購入する際に、販売者に「この子は人工フード食べますか?」と確認しましょう。
人工フードのメリット・デメリット
■ メリット
- 常備しやすい
- 栄養価がある
■ デメリット
- (固形の場合)時間が経つほど崩れやすい
- (固形の場合)ふやかすのでちょっと時間がかかる
- (固形の場合)置いておくと匂いがする
- 用意した分を食べなかったらロスになるのでもったいないことも。
レオパブレンド
昆虫から作られた人工フード。
与えるときに水でふやかしてから与えます。
3分くらいふやかすのが目安ですが、ふやかしすぎるとどんどん崩れていくので注意。
ちなみに、お湯でふやかすとふやけるのが早いです。
ただし、熱くなるので人肌くらいになってから与えてください。
レオパドライ
次に紹介する、レオパゲルの固形バージョンです。
使用の仕方はレオパブレンドと一緒で、与える直前に水でふやかして与えます。
レオパゲル
冷蔵保存するゲル状の餌です。
一度開封したあとは冷蔵しますが、特に温めてから与えてくださいとは書いてませんが、わたしは暖突で温めてから与えています。
コオロギ
日本で爬虫類に与えられる昆虫としてポピュラーです。
フタホシコオロギとイエコオロギが爬虫類ショップやホームセンターで売られていることが多く、購入しやすいかと思います。
個人的には、フタホシコオロギが一番手に入りやすい(多くの店で取り扱っている)ように思います。
両方を取り扱っているお店はわたしはみたことがありません。
ホームセンターの方が爬虫類ショップより近くにある場合はホームセンターの方が購入しやすいかとおもいますが、販売価格で言えば、爬虫類ショップの方が安く買える印象です。
フタホシコオロギ
黒くてがっしりした成虫になります。
イエコオロギよりも一回り大きく、鳴き声がギチギチしています。
ヨーロッパイエコオロギ
ヨーロッパイエコオロギは「イエコ」と略して呼ばれ、ちょっと白っぽいコオロギです。
フタホシコオロギよりも柔らかいように思います。
そのためか、レオパたちの食いつきもいいです。
鳴き声が高く、風鈴みたいで風情がありますが、やはり家の中で鳴かれるとうるさく感じるかもしれません。
コオロギのメリット・デメリット
■ メリット
- 昆虫の中では売っている店が多い
■ デメリット
- とにかく死にやすい(下手をすると全滅する)
- 共食いする
- Lサイズの成虫になると、オスが鳴き始めるのでうるさく感じるかもしれない。
- ダスティングが必要。
ミルワーム
日本ではコオロギがポピュラーである一方、欧米ではミルワームがポピュラーなようです。
ミルワームは、爬虫類だけでなく、ハムスターなどの小動物も食べるそうです。
ただ、ハムスター飼育者などは虫を与えるのがニガテなことの方が多いように思うので、あまり知られていないかもしれません。
ミルワームは、ホームセンターなどで1ケース200円~300円くらいで売られています。
ちなみにわたしが数えたところ、1ケースに200匹ほど入っていたので、1匹=約1円です。
購入からひと月半~2月ほどでサナギになり、成虫になります。
ミルワームのメリット・デメリット
■ メリット
- レオパの食いつきが割といい
- 繁殖・管理が簡単
■ デメリット
- 脂質が高い
- デメリットというわけではないが、栄養価が低いので必ずダスティングが必要
ハニーワーム
ハニーワームは、拒食気味のレオパや、食事量が少なく痩せたレオパなどに与えられることが多いです。
おやつ感覚で与える人もいます。
嗜好性が高く、レオパが病みつきになってしまうと他の餌を食べなくなることもあると言われています。
「繭なし加工」ではないものは繭を吐くので、床材が砂などの人は、与えるときキッチンペーパーなどを敷いてあげてください。
ピンセットから与えたとしても繭をたらして砂を絡めてしまいますので、レオパが砂を食べてしまいます。
また、食べなかったとしても、口の周りに砂がくっついて、レオパがとても気持ち悪がります。
なぜハニーワームは嗜好性が強いかというと、ハニーワームはハチミツで育ったイモムシです。
成長すると、繭を作って籠り、羽化すると蛾になります。
ハチミツ農家さんにとっては害虫なので、はちみつを作っているひとの迷惑にならないよう逃がさないように飼育してください。
長期保存の際は、野菜室などの低温の場所にいれておくと仮死状態になり、成長が止まります。
ハニーワームのメリット・デメリット
■ メリット
■ デメリット
- 嗜好性が強いため、他の餌を食べなくなる可能性がある。
- 消化されにくい。
- 脂質が高い。
栄養価はそこまで高くないので、ダスティングしてからレオパに与えてください。
デュビア
デュビアはいわゆるゴキブリです。
ゴキブリという響きで気持ち悪がられて倦厭されがちですが、日本で不快害虫とされる「チャバネゴキブリ」とはまた違います。
フタホシコオロギなんかは黒くて成虫になると羽根が生えてジャンプするので、フタホシコオロギも見た目でいえばゴキブリみたいなものですので、それが耐えれたら実はデュビアも耐えられるんじゃないかな、と思います。
扱いや繁殖、栄養価もコオロギ以上なので、生理的嫌悪感を乗り越えられたら昆虫食ではイチオシです。
コオロギを全滅させてしまった人や、鳴き声にウンザリした人にはオススメ。
販売しているお店が少ないので、わたしはヤフオクなどで買っています。
デュビアのメリット・デメリット
■ メリット
- ツルツルした壁が登れないので、脱走されにくい
- 栄養価が昆虫の中では高い
- 繁殖がコオロギより簡単
- 鳴かない
- 死ににくい
■ デメリット
- コオロギ以上に気持ち悪がられる。
- 売ってるお店が少ない
- たくさん買うと、夜にザザザという動く音がする。
レオパードゲッコーの餌について【人工フード・コオロギ・ミルワーム・ハニーワーム・デュビア】
レオパの餌はさまざまです。
長年、レオパを飼育した人は、生餌にした方が成長が早い、とも仰っていました。
とはいえ、飼い主さんがムリなく与えられるものを与えてあげましょう。
また、拒食を起こした時なんかは、別の餌を選択してみてください。