今回は、レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)が便秘になった時に、わたしが家庭で行っている対処法について紹介をしたいと思います。
今回紹介する内容は単純な「便秘」の対処法となりますので、重症化または長期化している場合や、別の要因たとえば、物理的に腸になにかが詰まってふさがっているといったことが考えられる場合は、家庭内で対策を行いつつ病院の先生に診てもらう方がいいかと思います。
YouTubeでも紹介しています
\ 映像付きでわかりやすい /
YouTubeでもこの記事の内容をご覧いただけます。
レオパが便秘に!家庭で行える対処法
例えば便秘の対策で検索をしたときによく出てくるのが、「腸閉塞」の可能性です。
なにか餌じゃないもの、たとえば床材や、部屋ん歩ちゅうに小さいなにかを食べてしまったとか
そういった場合に食べたものが消化されず、また排出もされなかった場合、腸が詰まってしまうことがあります。
また硬い昆虫などを食べ、それが消化しきれず詰まってしまったり、尿酸がすごく固くなってしまっていたりなど、そういった場合は腸の働きを活発にしても出てこない可能性があります。
なので、すでに長期化している場合や、お腹の形に違和感がある場合、また、便秘と併せてご飯を食べない場合などは、受診を検討してください。
先生の判断によって処置が行われるかと思いますが、いずれにせよ長期化・重症化すればするほど処置も困難になります。
家庭でできる便秘の対策・対処
今回は、家庭でできる便秘の対策・対処について紹介をしたいと思います。
紹介する内容はわたしが実際に行っていることとなります。
家庭でできる便秘の対策・対処については、
簡単にいえば、腸を動かすことです。
運動によって腸を揺らしたり、身体を温めてひいては腸を温め、活動を活発化させるというものです。
わが家で便秘中のレオパ
それでは具体的に我が家で行っている対便秘策を紹介していきたいとおもいますが、その前に現在便秘気味のはつゑさんについて紹介をしたいと思います。
はつゑさんの特徴は、
・お迎え当初からあまり動きたがらない
・成長期には食欲旺盛
・太りやすい
・暖かい場所が好きではない
です。
これらを見ても、排便という視点からみてもあまりよくなさそうな生活をしているレオパです。
ちなみにはつゑさん、結構太り気味なので、給餌頻度を下げており、その為うんち自体も頻繁にはでていません。
ただ、尿酸くらい出てもいいのかなとおもいつつ、観察をしています。
はつゑさんのようにアダルトになったからとか、太り気味だからというので、給餌頻度を下げると、やはり食べてない分うんちが出ないので、その辺でも便秘なのか詰まってるのか判断が付きにくいなと感じています。
はつゑさんの排便と餌の状況
現在のはつゑさんの排便状況を見てみましょう。
また、排便数が減ったのと同時に餌を食べなくなりましたので、餌の頻度についても一緒に見てみたいと思います。
3/6 餌
3/9 ウンチ
3/11 餌
3/15 ウンチ
3/20 餌
4/2 餌
4/4 温浴開始(2日に1度)
4/6 餌
4/17 ウンチ
4/18 餌
4/23 ウンチ
4/16の段階で、週末にウンチが出なければ、他の子が翌週に病院に行く予定があったので一緒に連れて行こうと思っていたのですが、4/17に出たので2日に1度のペースで温浴を続けつつ様子を見ていました。
その後、数日の間隔でまたウンチをするようになってくれました。
家庭で行うレオパの便秘対策・対処
それでは具体的に我が家で行っている対便秘策を紹介していきたいとおもいます。
【1】飼育環境の見直し
まずは飼育環境を見直すようにしています。
便秘の子の飼育環境の温度が低くなっていないでしょうか。
例えば、エアコン一括管理というと「これでもう安心」というイメージがありますが、
ケージをおく高さ、またはエアコンからの距離によって実際には温度に差がでてきます。
暖かい空気は上に上がっていきますので、
ラックにケージを置いている場合は、下の方に置いている子ほど温度が下がりがちです。
温度計を置くなどしてレオパの飼育環境の温度を確認してみましょう。
全体の温度自体は27℃~28℃くらいでいいと思います。
ここに加えてホットスポットを作ってあげます。
ホットスポットはパネルヒーターを使用しています。
消化や排便に関してはお腹をあたためることが重要となりますので、ケージの空気を温める保温とは別に、パネルヒーターなど、お腹を温められる場所を作ってあげるのが良いかと思います。
また、同時に便秘の子の飼育環境では、湿度の高めの場所を意識してつくるようにしています。
床材を誤飲した可能性があるのであれば、一度、床材をキッチンペーパーやペットシーツに変えてみるのも良いかと思います。
【2】レプラーゼ
爬虫類の便秘で調べると結構な確率で紹介されているのがこちらのレプラーゼです。
便秘の時だけじゃなくて、日頃の給餌から使用しているのが良いとおもいます。
きなこみたいな匂いがする粉末で、使い始めのときなどは、うちの子たちは結構嫌がってました。
この粉には腸内細菌が含まれていて、腸の活動を助けてくれます。
認識上注意しておくべきなのは、レプラーゼは下剤ではありません。
整腸の過程でウンチが出るといった作用はあるかと思いますが、長期化・重症化した便秘に必ず効果があるというわけではありません。
人間でいうところのヨーグルトとかビオフェルミンみたいなものなので、日常的な補助サプリと思うくらいでいいと思います。
このレプラーゼには、餌にまぶすものと、水溶性の水に溶かすものがあります。
どちらかで良いと思いますが、ダスティングしたら餌を食べなくなった、水に溶かしたら水入れから水を飲まなくなったなどあるかもしれませんので、使用開始後の生体の食いつきなどはよく観察するようにしています。
餌にダスティングするタイプはこちら
水溶性はこちら
【3】水分の摂取
お腹が動かない時、人間でもそうですが、水分を獲るのもひとつの手です。
水分が足りず、腸の活動が活発でなかったり、便が固くなっているかもしれません。
先ほど水溶性のレプラーゼを紹介しましたが、水入れにレプラーゼをいれる場合は、レプラーゼを嫌う子だと、水入れから水を飲まなくなる場合も考えられるかと思います。
念の為、霧吹きなどでレオパが水滴を舐められるような状態も同時に作っておくようにしたほうがいいと思います。
水分の摂取という意味では人工フードを与えるのも一つの手だと思います。
普段が活餌という場合で、日頃の排泄物を観察してウンチや尿酸に硬さがあるようであれば、餌を人工フードにしてみるのも良いと思います。(排泄後時間が経った排泄物は水分が蒸発して硬くなっているので出したてのものでチェックしてください。)
爬虫類の人工フードの多くは水でふやかしてから与えるため、必然的に水分を摂取させることができるからです。
【4】運動
運動も有効な手段だと思います。
人間も、排便がスムーズでないときは、身体をひねったり、ランニングしたりと、振動を与えることで排便を促すことができます。
レオパは歩くときに、結構おなかが動いている印象があるので、しっかり歩かせることも便秘には効果があると思います。
飼育下のレオパは決められたスペースしか動くことができず、運動不足になりがちです。
また、わりと環境を受け入れてくれるのでケージから出ようとバタバタせず、「それならそれでいいや」とずっと寝転がってごろごろしてしまっている子もいるかもしれません。
長時間人の手の上を歩かせるような過度なハンドリングはストレスになることもあるかもしれません。
エリアを決めて、好きに歩き回れる環境も用意してあげるといいかと思います。
【5】温浴
うんちが出なくて心配な子には温浴もしてもらっていますが、レオパの温浴については、わたしは消極的です。
というのも、わたしの飼育している子たちでいえば、温浴を嫌がるからです。
普段たまに水入れに入ってる子でも、改めてお湯の中にいれられると嫌がることが多いです。
それでもウンチが出なくなって長いな~と思うときには、先に紹介したはつゑさんのように温浴を導入しています。
レオパに温浴を行う際の注意点
個人的に注意している点を紹介しておきたいと思います。
・お迎えしたばかりや幼い子には行わない。
これは温浴自体が引き金となって別のストレス症状を引き起こす可能性があるからです。
・容器は浅いものを使い、嫌なら自分で出れるようにしておく。
・お湯の深さはレオパが入ってお腹が少し浸かるくらいにしておく。
・お湯の温度は35℃設定のものを使用しています。
・温浴の時間は人によって微妙な差があるかと思いますが5~10分くらい。
・お湯が冷たくなっていないかチェックする。
35℃くらいだと外気の温度によってはわりとすぐ冷めてしまいます。
ぬるいと感じる温度よりも低くなってしまうこともあるので、たまに指を入れて、
ちょっと暖かいくらいが維持できているかをチェックします。
「レオパが便秘に!家庭で行える対処法」まとめ
いかがでしたか?
今回は、レオパが便秘になった際に家庭で行える対処法について紹介させていただきました。
もし飼育中のレオパが便秘になった際まだ試していないことがあれば、ぜひ取り入れてみてください。