今回はヒョウモントカゲモドキとニシアフリカトカゲモドキ、二種類のトカゲモドキの違いについて紹介をしたいと思います。
ちなみに、トカゲモドキはこの二種類だけではなく、他にもいろんなトカゲモドキがいます。
今回、トカゲモドキのなかでもこの2種類を比べるのは、お迎えするに当たって、飼育されるかたの多いヒョウモントカゲモドキことレオパードゲッコーと、ニシアフリカトカゲモドキで悩む方が多く、実際私自身も、最初の頃は違いがよくわからなかったからです。
こちらの記事では主にレオパードゲッコーとニシアフリカトカゲモドキの生息環境の違いについて紹介をしています。
これを見ると、レオパがなぜ丈夫で飼育しやすいと言われているのか、ニシアフは少し難しいのか、がなんとなくわかるかと思います。
後編もご覧ください!
「レオパードゲッコーとニシアフリカトカゲモドキの違い【モルフ数・繁殖のしやすさ・見た目の違い・飼育のしやすさ】」
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生息環境の違い
まずは、棲んでいる地域の違いです。
棲んでいる地域やその環境を知ることは、飼育環境を考える際に参考にもになります。
レオパはアフガニスタン南部、インド北西部、パキスタンの辺りに棲んでいます。
一方、ニシアフは名前の通り、アフリカの西側、段差になっているような部分に生息しています。
ナイジェリアやトーゴなどのあたりが生息地域とされています。
生息地域の気候
それぞれの生息地域の気候をみなさんと一緒にみてみたいとおもいます。
実際生息している都市名までは把握しきれていおりませんので、だいたいの生息地域に入っている都市名の気候を見てみたいとおもいます。
参考にするのは気象庁のホームページです。
このツールを使うと、選択した都市の任意の期間の平均気温・最高気温・最低気温・降水量がわかります。
レオパードゲッコーの生息環境
まずはレオパの生息地域について見てみましょう。
では、パキスタンの南側あたりなら生息してそうなので、ジャコババードという都市を見てみます。
※実際にこの都市にレオパが生息しているかは不明です。
・割と乾燥している地域
という点をチェックしましょう!
2020年1月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年2月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年3月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年4月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年5月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年6月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年7月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年8月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年9月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年10月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年11月の気候 パキスタン・ジャコババード
2020年12月の気候 パキスタン・ジャコババード
レオパの生息地域では、寒暖差が大きく、高温の時期が大半を占めることがわかりました。
このような気温の幅が大きいことが、「レオパが丈夫で、飼育しやすい」と言われるゆえんでしょう。
ニシアフリカトカゲモドキの生息環境
では、つづいてニシアフです。
こちらも、ニシアフの生息地域の都市名までは把握できていないので、
このあたりの気候を見てみましょう。
このベナンのカンディという都市にしてみましょう。
ニシアフが住んでいる辺りの気候は高温多湿で、一年を通して暖かい、また、ニシアフが湿度を好むということなので、実際どんな感じか見てみましょう。
・数か月に渡る雨季がある。
という点をチェックしましょう!
2020年1月の気候 ベナン・カンディ
2020年2月の気候 ベナン・カンディ
2020年3月の気候 ベナン・カンディ
2020年4月の気候 ベナン・カンディ
2020年5月の気候 ベナン・カンディ
2020年6月の気候 ベナン・カンディ
2020年7月の気候 ベナン・カンディ
2020年8月の気候 ベナン・カンディ
2020年9月の気候 ベナン・カンディ
2020年10月の気候 ベナン・カンディ
2020年11月の気候 ベナン・カンディ
2020年12月の気候 ベナン・カンディ
レオパとニシアフの生息地域の違い
ニシアフの生息地域が、年間を通して1日の最高気温が30度~40度なので、1年を通してかなり暖かい地域ということがわかりました。
レオパの生息地域のほうが寒暖差があり、乾燥した地域に住んでいることから、飼育環境でも、健康的な個体であれば、レオパの方が乾燥にも強く、適応できる温度も広くなります。
夜行性で岩場の陰などに暮らしていることから、乾燥している地域のなかでも日中寝たり休んだりする場所は湿度が高い場所と考えられます。
飼育の際は湿度の高い場所も作り、脱皮不全などにならないようにしてあげましょう。
また、ニシアフは年中高温で、しっかり雨のふる時期があることから、飼育環境では高温を保ち、湿度の高い場所もちゃんと常に用意するべきかとおもいます。
レオパのほうが割と過酷な環境でも生きているとはいえ、そうは言っても、飼育下ではできるだけ彼らが快適に過ごせる温度帯、湿度の環境を用意し維持してあげるのが飼育環境としては望ましいでしょう。
いづれにせよ、飼育環境では、27~28℃の温度帯を維持し、湿度の高い場所もつくる、とするのであれば、
だいたいレオパとニシアフは同じような環境で飼育することが可能です。
「ニシアフはレオパと同じような環境で飼育が可能」と説明が省略されがちなのはその為でしょう。
ニシアフのほうが温度の維持には少し気を使ったほうがいいという点は覚えておいたほうがいいかと思います。
最低気温はほとんど一桁です。
温かい所に住んでいるイメージのレオパですが、生息地域では、寒い時期はこんなにも寒くなるんですね。