今回はレオパードゲッコーのハンドリングについて紹介をしたいと思います。
レオパードゲッコーを飼育するにあたって憧れるのが「ハンドリング」ですよね。
インスタやツイッターでも、レオパを手に乗せたり、お部屋を散歩させたりしている写真や動画はよく流れてきます。
今回は、わたしの自分自身の飼育の中でのハンドリングの心得や注意点を紹介させていただきたいと思います。
こういう飼育上のことに関しては、絶対の正解はなくて飼育者さんによって違ってくる部分っていうのもあるので、あくまでわたし自身のハンドリングについてのお話となります。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)のハンドリング方法
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ハンドリングはいつからしていいのか
レオパを飼育したばかりだと、はやくハンドリングをしたくてうずうずしてしまうかもしれませんが、ハンドリングに焦りは禁物です。
レオパはタフだから飼育しやすいとも言われますが、メンタルは安定してくるまではなかなか繊細です。
むやみに触ろうとすると、シェルターに引きこもったり、大きなストレスを抱えてごはんを食べなくなってしまう原因、またはそれを悪化させるとなります。
まず、レオパードゲッコーをお迎えしてから2~3日は放置期間で、この期間は餌やりはもちろん、あからさまにじ~~~っと観察したりすることは避けましょう。
緊急事態などでない限りは触るのももちろんやめておきましょう。
特にベビー期には無理に手に乗せるようなことは絶対しないようにしましょう。
結局ハンドリングはいつからできるの?
ずばり、ハンドリングに関しては、「いつから」という明確な線引きはありません。
私が飼育している子でも、手に乗ってくれるようになったのは早い子で飼育開始から20日ほど経ってからでした。
遅い子は2か月くらい経ってからですし、それでも滅多には手に乗せません。
ハンドリングできそうな合図
いつからハンドリングをしていいか、ということを日数的なもので明言することは難しいですが、わたしが思っているハンドリングできるようになる合図のひとつは、レオパがケージ内をよく動き回るようになりはじめ、外に出たがるそぶりをし始めたころです。
人が見ている前でも、そういった動きをし始めたときに、レオパの前に手を差し出してみます。
最初のうちは、手に警戒してシェルターに逃げるかもしれませんが、また時間を置いてそういう行動を見かけたときに同じことを繰り返します。
もちろん深追いは禁物です。
やがて、レオパのほうで手を観察し、くんくんペロペロしてきます。
さらには「これは安心できるものだから乗ってみようかな」という感じで、レオパが手に前足・後ろ足を乗っけてくれるようになったら、ゆっくり持ち上げます。
この時焦って前足しか乗ってないのに持ち上げたりしないよう、レオパが手に興味をもっている間は根気強くじっと待ちます。
このように、レオパが進んで手に乗ってきてくれる様子をツイッターなどで投稿すると、「すごく懐いてますね」と言って頂けることが多いですが、これは遊んでほしいからとかわたしが好きだから手に乗ったわけではなく、脱走したい・外にでたいという気持ちの一環だと思います。
レオパにいっぱい愛情を注ぐのはいいですが、レオパから愛情が返ってくると期待してはいけません。
爬虫類を飼育するようになってわかるようになりましたが、生体が健康で元気に生きてくれて、ご飯もちゃんと食べてくれて、あわよくば慣れてくれる、それで十分だと感じています。
なので、ハンドリングに関してはもちろんレオパの性格の差もありますが、、1・2か月ほどしっかり安心できる環境で怯えさせずに過ごさせて、人の手を警戒しなくなったら乗ってきてくれる可能性が高いかなと思います。
ベビーに関しては、より警戒心が強いのでもう少し時間がかかるかもしれません。
かといって、そういうふうに過ごしてもハンドリングできないという人の声も聴きますので、
ハンドリングすることを期待して飼育するのはもしかしたら期待外れだってなる可能性もあります。
そういう気持ちでは飼育を開始しないほうがいいと思います。
ハンドリングするときの触り方
ハンドリングするときの触り方ですが、ハンドリングする際は、上側が空いているケージでも、いきなり背後や頭上から手を入れないようにします。
レオパの視界に入る方向から手を入れ、前方寄りの方向に手を差し出します。
いきなり背中やしっぽを触るのはレオパがビックリするのでNGです。
特にハンドリング中でもしっぽは触らない方がいいと思います。
わたしはそういう触り方はしないようにしています。
「そんなことで!?」と思うようなタイミングでしっぽを自分で切ってしまったり、心当たりがないときにいつの間にか落としてしまっていたりということもあるようなので、レオパが恐怖心を感じたりびっくりするようなことはできるだけ排除してあげています。
1日の中でのハンドリングのタイミング
ハンドリングは、レオパがご飯を食べる前に行うようにしています。
ご飯を食べたあとだと、やはりレオパもお腹が苦しいでしょうし、じっとお腹を温めたりして消化を促すので、食後はハンドリングは行っていません。
夜行性なので、昼間はケージでごろごろしていて暇そうではありますが、そういうときは手を出してもあまり手に乗ってきてはくれません。
昼間でも活発にうろうろしていたら乗ってきてくれることもあります。
基本的には、行動が活発化する夜に、レオパがケージ内をうろうろしたり、より高いところに登って外に出ようとしているときに行うようにしています。
ご飯はそのあとに食べてもらっています。
ハンドリングはムリにはしない
ベビー期はとくに臆病なので、可愛い時期ではありますが、本人が嫌がっている内は、わたしの飼育では無理に触らないようにしています。
レオパと似たような爬虫類も多くいますが、レオパはかなり人慣れしやすい部類の爬虫類です。
レオパではない爬虫類に関しては、全く性格が異なり、よりハンドリングには不向きな子もいます。
ハンドリングをするメリット
ハンドリングはしてもしなくてもどちらでもいいですが、することによるメリットがあります。
ハンドリングをすることで、生体をより近くで観察できるので、怪我や病気、生体の身体の異常や異変により早く気付ける可能性があります。
また、生き物である以上、病院に連れていく可能性や、将来的に強制給餌や流動食を食べさせる可能性はゼロではないので、人が触ることに慣れさせておくに越したことはないかと思います。
そうはいっても、上記のような理由を以って「早くハンドリングできるようにならなくちゃ!」と焦って、生体を怖がらせてシェルターから出てこなくなってしまっては本末転倒なので、時間をかけてゆっくり慣らしていくのがいいと思います。
ハンドリングをするデメリット
ハンドリングをすることでデメリットというほどではないですが、ケージ外で怪我をする可能性が出ることです。
そうはいっても、ケージの中にずっといれば怪我をしない、ということでもないので、なんにせよ、飼育者が十分注意する必要があります。
ハンドリングになれると、こんな感じで、かなり稀ではありますが手の上で寝る姿を見せてくれることもあります。
「レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)のハンドリングの方法と注意点」のまとめ
というわけで今回はわたしのハンドリングについて紹介させていただきました。
上手に個々の生態の様子や性格をみながら、タイミングを見計らって、ハンドリングしてみてください!