今回は、大型トカゲを飼育する際の費用の紹介ということで、
うちで一緒に暮らしている、B&Wテグーの例を参考に紹介したいと思います。
大型トカゲの飼育にかかる費用【B&Wテグーの例】
生体の購入費とケージ
わがやのB&Wテグーの購入費用は4万円程(ある爬虫類ショップのオープンセール)でしたが、月齢・年齢や、模様の状態などにもより、幼体で4万円~7万円ほどとかなり幅があります。
生き物なので、「セール」という言葉を使うことに違和感がある方も多いかと思いますが、実際、購入するときには、タイミングによってはお店でお値段を下げていることもありますので、そういったタイミングを狙うのもよいかもしれません。
また、テグーではなく、大型トカゲの代表、サバンナモニターだと、幼体の状態なら7,000円で売られれていることもあります。
7,000円だとうっかり買ってしまいそうですが、その後の飼育費用のことは考えなくてはなりません。
ごくごく幼体の時期に迎えた段階ではケージ幅45や60でも飼育は可能ですが、すぐにその大きさでは飼育不可となりますので、45㎝や60㎝のケージを「とりあえず」という気持ちでテグーのためだけに買うのはケージの購入費が増えるだけなのでやめておきましょう。
(そういう場合は大体他の生体も飼育し始めることになります。)
我が家のテグ氏は、お迎え当日は66グラムでしたが、3か月で1キロほどまで体重が増えており、当初は60㎝ケージで過ごしてもらっていましたが、今は、前に別の子が暮らしていた90㎝ケージで暮らしています。
そこも手狭な感じがあるので、現在は180㎝ケージを発注しています。
(180㎝ケージになると、普通には売っていないので、自作するか、個人で発注するかになります。
今回のわたしのものは、側面の通気性を良くしたり、ガラスを分厚くするなどのこちらで要望させていただいたオプションと、配送料込みで約10万円です。)
1件家などで腰を据えて暮らしている人は自作でもいいかもしれませんが、180㎝ケージを木材等で作成すると相当重いので、引越しをする可能性や、家の中でケージの置く場所を変える可能性のある人は、軽いケージを作れる専門の方に頼むのがいいかと思います。
最終的には1mを超える子の多いテグーなので、少なくとも150㎝前後のケージを購入するつもりでの予算が必要となるかと思います。
もちろん、最終的にはといわず、最初からその大きさのケージでお迎えできればベストでしょう。
また、予算とは別の話になりますが、日中はとても活発であるのと同時に、将来的に人に慣れさせておくべきだということで、日中は部屋の中を自由に歩かせています。
飼育方針による部分もあるかもしれませんが、人間のスペースをテグーに譲る、そういった覚悟も必要かなと思います。
ケージ内の設備
バスキング用のライト
ライトについては、現在はソーラーラプター100Wを使用しています。
ソーラーラプターは約10,000円ですが、ライトは消耗品のため、いづれ買い替えが必要となります。
(うちでもライトの種類は今後変えると思います。)
ライトの設置には、別売りのライトを覆う傘のライトドームとライトを立てるライトスタンドをつかっています。
購入時はライトとの相性を事前に確認してください。
ライトドームは約3000円、ライトスタンドは約2600円です。
幼体のテグーは特に活発に動き回るため、ケージ内にライトを入れる際は、生体がライトに触って火傷をしないよう、
熱くならないカバーを使用することをお勧めします。
ライトカバーは約2000円~3000円くらいで購入できます。
ライトカバーはライトの大きさとの相性があるので、このあたりも調べたうえでご購入になるよう、ご注意ください。
床材
床材に関しては、人工芝なども試しましたが、現時点での感想としましてはハスクチップとレンガの組み合わせが一番いいようにわたしは思いました。
ハスクチップも徐々に取り替えていくので、他の生態もいることから、200Lのハスクチップをまとめて購入しています。200Lはアマゾンや楽天での価格で6000円でした。
これで1年はもつとおもいます。
長期保存に関してはダニなどに注意が必要です。
あとはバスキングスポット下にレンガを敷き詰めると良いかと思います。
レンガを敷くことで、レンガがライトの熱で温まり、お腹をあたためることができますし、
また、ライトをケージ外に置くことで紫外線量が少なくなるのが心配な場合でも、バスキング用のライトと生体の距離を近づけることができるので、紫外線量が減ることの対策にもなるかと思います。
うちでは、レンガを2重に敷き、ケージ外のライトと生体の背中部分の距離が30㎝くらいになるようにしています。
レンガは正方形の形状で約300円くらいです。テグーが横になることを考えると、1段当たり3枚以上は使用するかと思います。
水入れ
テグーは水浴が好きとのことで、テグーがまるまる入る水入れをケージ内に入れることがよく進めれられています。
うちのテグーに関しては、現在は水浴はケージ外で行うため、ケージ内では水飲み用の水入れだけを入れています。
(ちなみに、今のところうちのテグーはそこまで水に入るのが好きな感じではありません。)
保温器具
その他、季節や室温に合わせて、暖房器具が必要になります。
日中はライトで温まることができますが、夜間のケージ内の温度もしっかり計って、寒くならないようにしてあげましょう。
食費
つづいて、テグーの1日の食費について紹介したいと思います。
現在の生後半年くらいのテグーで、
デュビアLサイズ10匹以上、
コオロギだとLサイズで50匹くらいはぺろりと食べれちゃいます。
コオロギだと安く買える爬虫類ショップでもLサイズ10円くらいなので500円くらいです。
昆虫メインで与えると自家繁殖させていてもかなりの量を消費してしまいますので、昆虫はメインで与えるには厳しい部分があるかと思います。
ピンクマウスLは1日に4~6匹くらい食べ、ファジーマウスは1日に3~4匹食べますが、1匹約100円が相場ですので、マウスの場合でも1日500円くらいの食費となります。
もちろん、餌を買う場所にもよりますので、購入する場所やまとめがいでの割引で調整できる部分もあるかと思います。
昆虫にしろ、マウスやウズラにしろ、
ホームセンターだとわりと高めで、爬虫類屋さんだとそこそこ安くなり、ネットショップで大量購入すると、もうちょっと出費を抑えれたりもします。
ひなうずらだと5匹くらい食べます。
昆虫にしろ、小動物系の場合にしろ、食費は現時点で1日当たり500円くらいでしょうか。
1日500円となると食費がかさむので、鶏むね肉やささみなどを与えるとコストは下げることができます。
しかし、鶏むね肉は完全食ではないため、栄養面では内臓などを含むまるごとの小動物には劣り、毎食の主食にするのは偏りがあって毎回出すわけにはいきません。
うちでは、マウスやうずらのヒナ、鶏むねやささみをルーティーンで与え、足りなさそうなときはデュビアを与えています(コオロギは底なしに食べてストックがいなくなるので最近はほとんど与えていません。)
成長するに従い、今後も餌の量は増えていきますが、大人になると給餌は数日に1回の頻度でよくなるそうです。
病院にかかったとき
続いて、病院での費用を紹介します。
もちろん、選んだ病院や症状、薬の有無などによってかなり違いはでてきますので、今回はうちのテグーが病院に行ったときの費用を実例で紹介したいと思います。
最近、テグーが下痢をしていて病院に架かった時の費用は9,493円でした。
爬虫類はほとんど保険に入らず飼育している人が多いかと思います。
わたしもそうですが、その場合、治療費は全て自己負担となります。
爬虫類も生き物なので、具合が悪くなったり怪我をすることもあります。
実際に病院に行くかどうかの判断は飼い主さん次第となりますが、具合の悪そうな子を傍で見ているのはとても辛いことなので、病院にかかる可能性については十分念頭に入れておいた方がよいでしょう。
また、今の例は1回の費用です。このあとの継続して経過観察で通院しますし、実際、1回で終了、という子は少ないと思いますので、その点についても覚悟が必要かもしれません。
大型トカゲの飼育にかかる費用【B&Wテグーの例】のまとめ
というわけで、今回は、テグーの飼育に必要な費用を紹介させていただきました。
飼育の仕方などでも、金額は変わってくるかと思うので、今回の紹介内容はあくまで、わたしの飼育例での紹介となります。
大型の爬虫類飼育を検討する際の参考になると幸いです。