今回は、爬虫類飼育における入門種にして人気種、レオパードゲッコーについて紹介をしたいと思います。
これからレオパードゲッコーをお迎えしようと考えている方や、お迎えしたばかりの方の参考にしていただけると嬉しいです。
今回紹介する内容はいち飼育者としての私の飼育方法です。
これが飼育の正解、というわけではありません。
ご了承くださいませ。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の飼育方法

レオパードゲッコーについて
レオパードゲッコーについて、簡単に紹介しましょう。
レオパードゲッコーという生き物についてこちらで書くと長くなってしまいますので、また別の記事でご紹介したいと思います。
今回はさらっと簡単に。
レオパードゲッコーは和名ではヒョウモントカゲモドキと言われるヤモリです。
どちらの呼び名でも「豹の模様」を意味している通り、基本的な種では身体の模様が豹柄なのが特長です。
ヤモリの中でも「トカゲモドキ」という分類に属します。
一般的には「レオパ」と呼ばれることが多いです。
レオパードゲッコーの生息地は中東のあたりで、国で言うとアフガニスタン・パキスタン・インドのあたりとされています。
この地域は、1年を通して寒暖差が大きいため、レオパは爬虫類飼育の中では「テキトーに飼える」と言われていますが、飼育経験のある人のいう「テキトー」と、全く飼育経験のない人の「テキトー」は認識が違ってくるので、飼育初心者に勧められることの多いレオパといえど、「日本に生息していない生き物である」という認識を持ち、きちんと飼育環境を整える必要があります。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の飼育で必要なもの

レオパを飼育するにあたり、必要なものを揃えましょう。
出来る限り、レオパをお迎えする前に揃えていることが望ましいです。
というのも、レオパをお迎えしたら速やかにケージに入れてあげ、環境になれるまではあまり関わらずそっとしておくことが大事だからです。
お迎えした時はとりあえずの場所に入れ、環境を整えてからまた別の場所に・・・というのは生体にとってはストレスになり望ましくありません。
爬虫類は結構ストレスに弱く、生まれたての子や性格によっては、ストレスが原因で死につながる可能性もあります。
レオパードゲッコーの飼育で必要なもの

それでは、レオパードゲッコーの飼育で必要なものをリストアップしましょう。
ここに記載するのは基本的な飼育用品です。
人によっては、使わなかったりするものもあります。
詳細は別の記事で詳しく記載していますので、ここではあくまで基本的に必要とされるものを紹介していきたいと思います。
レオパの飼育用品についてはこちら。
↓ ↓ ↓

レオパードゲッコーの飼育用品
- ケージ
- 床材
- 保温器具
- パネルヒーター
- シェルター
- 水入れ
まずは上記のような感じです。
これらを揃えるのにどれだけの費用が必要かと言われると難しい所。
というのも、絶対に必要!というものではないものや、値段がピンキリなものがあるからです。
なので、それぞれの飼育用品についてはこちらの記事でご確認ください。

レオパの飼育環境(温度・湿度)
爬虫類飼育で重要となるのが、温度・湿度です。
レオパが「テキトーでも飼育できる」と爬虫類飼育者の中で言われることがあるのも、この温度・湿度について、他の爬虫類よりもそこまでシビアではないからだと考えられます。
レオパの飼育における温度や湿度についても、ネット上ではまちまちな部分があります。
その点については、正しい・正しくないではなく、飼育者に依る、といったほうが合っているとおもいます。
「乾燥気味にしたほうが調子がいい」、「湿度が高めのほうが元気」など、飼育者自身の経験論的なものもあるので一概には言えないのが現状でしょう。
レオパの飼育環境の温度
そもそも野生下における温度とは気候の話なので、自然環境で温度が数度の誤差の範囲にとどまる、ということはほぼありません。
しかし飼育下においては、人為的に一定に保つことができるため、レオパが一番快適に過ごせる温度・湿度にしよう、というところです。
日本でわたしが住む地域でも、寒ければひと桁、真夏の昼間なんかは40℃になりますが、だからといって、どちらも平気で耐えられる温度ではありません。
わたしが快適で過ごしやすい、と感じる温度の幅は25度付近です。
飼育下のレオパについても、同じように「快適で過ごしやすい」温度を保ってあげるべきでしょう。
(繁殖目的の場合は、「クーリング」と言って、あえて温度を下げることで発情をもたらす方法もあります。)
飼育下におけるレオパの飼育温度は、飼育者によって異なる部分もあります。
なので、これはあくまでわたし個人の指標となりますが、27~30℃あたりとするのが良いと思います。
27℃はケージ全体の温度です。
保温器具やエアコンなどで、レオパが触れる空気全体を27℃くらいにしておきます。
(ベビーを飼育する場合は、もう少しベースの温度を上げてもいいと思います。)
そしてその中で、1か所暖かい場所をつくります。
それが30℃の場所、「ホットスポット」と呼ばれます。
わたしはこのホットスポットに、パネルヒーターという、ケージの下部に敷いてお腹を温めることができるものを使っています。
パネルヒーター自体は空気が温まるものではなく、カーペットみたいなものなので部分的に触れることで温まることができます。
わが家ではひと部屋をエアコン管理しているため、個別に空気を温めるような保温器具は設置していませんが、保温器具の周りは特に暖かくなるので、保温器具を使用する場合はその周辺をホットスポットとしても良いでしょう。
ただやはり、空気を温める保温器具とは別で可能な限りパネルヒーターの設置はおすすめします。
爬虫類はお腹を温めることで、食べたものを消化するからです。
うんちをする直前はパネルヒーターの上でおなかを温める子もいます。
上記のような感じで、ケージのなかで暖かい場所と涼しい場所をつくります。
これを「温度勾配」といいます。
温度勾配をつけることで、レオパが自分で好みの温度帯に移動することができます。
レオパの飼育環境の湿度
続いて、湿度についてです。
季節や天気にもよりますが、日本では普通の天気のいい、適度に暖かい日の湿度は40%前後くらいになるかと思います。
雨の日であれば60%、冬場やエアコン管理下など、乾燥しやすい状態であれば30%くらいになるかと思います。
わたし自身の環境について言えば、基本的な湿度は40~50%で、ウェットシェルターがある子であればその中が70%くらいになっています。
現在4匹のレオパがいますが、必ずしも全てのレオパにウェットシェルターを入れているわけではありません。
わが家では基本的には朝と夜の霧吹きと、身体がすっぽり入るくらいの水入れが湿度をあげる部分になります。
霧吹きについては、びしょびしょになるまで行わず、ちょっとした「霧」くらいの気持ちでおこない、レオパの水分補給用くらいの意識です。
レオパに脱皮の兆候がみられたら少し多めに霧吹きをおこないます。
つまり、わが家では、レオパは乾燥気味に飼育しています。
乾燥気味にするメリットは雑菌の繁殖を抑えられるという点です。
暖かい環境で水分をケージ内にたくさん付着させれば、雑菌が繁殖します。
ケージ全体を湿度高めにすると、どうしてもケージ全体に雑菌が繁殖することになるので、全体としては乾燥ぎみにしたほうが良いという考えです。
ただ、全体的に乾燥気味にするのであれば、身体が入るくらいの大きさの水入れは必要と思います。
水入れをいれることで、脱皮前に自分で水入れに入って身体に水分を付着させたり、喉が渇いたらそこから飲んだりできるからです。
レオパ飼育に関して湿度が高めに、というのは、主には脱皮不全の予防と水分補給が主目的になるかと思います。
レオパの飼育方法【お迎え当日~数日】

それでは、レオパの飼育方法について紹介します。
ここではまず、お迎え当日についてお話します。
レオパをお迎えしたら、お店から出来る限り寄り道せず、家に帰りましょう。
また、レオパ自体も出来る限り揺らさず、また寒い時期であればカイロで保温してあげるなどしてあげます。(生体がカイロに直接触れると熱いのでタオルなどを間に挟んであげます。)
家についたら、そっとケージに移します。
お迎えした生体をずっと観察したい気持ちはあるでしょうが、ケージは寒くなく、人気の少ない場所に置くのがベストです。
リビングなど人が集まる場所や、掃除機・食洗器などの家電の音が騒がしくなる場所、誰かが音楽やパソコンで音声を頻繁に出す場所、遅くまで電気が付いている場所等だと、レオパがより引きこもりがちになる可能性があります。
当日は餌を与えなくて大丈夫です。
基本的には2~3日は与えず、まずは環境に慣れさせます。
できれば購入時に店員さんに、最後に餌を与えたのはいつか、いつから餌を与えればいいかなど聞いておきましょう。
この2~3日の間は、ケージに布などを被せて、レオパから外が見えなくしておいてもいいかもしれません。
人の視線や気配がなければ、レオパがケージ内の探検しはじめます。
レオパは夜行性なので、行動は主に夜です。
この2~3日の間することといえば、霧吹きをしてあげたり、水入れの水替えをしてあげたり、うんちを取ってあげたりする程度です。
2~3日くらいシェルターを洗わなくても問題ないので、とにかくそっとしておきます。
レオパが寝ている位置的に取りにくい、など、レオパを怯えさせそうな心配があるのであれば、うんちも必ずしも見つけ次第取らなくても大丈夫です。
レオパの飼育方法(日常編)

2~3日経ったからと言って、レオパがすぐに環境に慣れるわけではありませんが、ここからは餌やりや掃除などの必要性が出てきます。
まずは、飼育で欠かせない餌やりについて紹介しましょう。
レオパの餌やり頻度
餌の頻度の目安としては、
幼体であればほぼ毎日、もしくは2日に1回。
ヤングくらいであれば2~4日に1回。
アダルトくらいになれば4~1週間に1回。
もちろん生体の太り具合や食欲に合わせて給餌することが大事なのでこの限りではありませんが、目安としては上記のような感じです。
レオパが1日中出てこなかったり、餌を見ても食いつかず無関心であるなど餌を食べない場合でも、しっぽが細かったり明らかにぐったりしていない場合は焦る必要はありません。
ネットで調べることは大事ですが、ネットの知識で自己判断して生体に何かする前に、購入したお店に連絡し、飼育環境や餌の内容などについてアドバイスを貰ってみてください。
レオパの餌の与え方
飼育下のレオパに一般的に与えられる餌は次の通りです。
大きく2つに分けられます。
・人工フード(レオパドライ・レオパブレンド・レオパゲル・レオバイト等)
・昆虫(デュビア・コオロギ・レッドローチ・ミルワーム・ハニーワーム等)
これらはあくまで一般的なものなので、もちろんこれ以外のものを与えている人もいるでしょう。
人工フード
人工フードは、キョウリンやジェックスなどのメーカーから販売されています。
「レオパドライ」・「レオパブレンド」・「レオパゲル」・「レオバイト」などがあります。
基本的には昆虫を主な原料とし、そこに必要な栄養素を加えて作られています。
ただし、上記の中のレオバイトについては、コオロギの成分が濃厚な分、別途ダスティングが必要となります。(ダスティングについてはこの後記載しています。)
完全肉食と言われるレオパードゲッコーなので、虫に抵抗のある人だと飼育に踏み切れないこともあるかもしれませんが、人工フードであれば大丈夫!ということであれば、飼育の障壁が取り除かれるかもしれません。
その場合、お迎え前にショップに人工フードに食いつく子であるかどうか念のため確認しておきましょう。
ただし、飼育の途中で生体の好みが変わることもあるので必ずしも生涯人工フードで飼育できるかは不明です。(人工フードが販売され始めたのがここ数年のことということで、寿命が15~20年というレオパが生涯人工フードのみで飼育された例はないようです。)
昆虫
日本の飼育下で与えられる昆虫は、
・デュビアやレッドローチ(いずれもゴキブリ。ただし、日本で害虫とされるチャバネゴキブリではないが、レッドローチはチャバネに似ているためこの種だけには抵抗のある飼育者も多数いる。)
・コオロギ(イエコオロギ、フタホシコオロギ、クロコオロギ)
・ミルワーム
・ハニーワーム
があります。
これらをそのまま与えているだけでは、カルシウムが不足しがちになり、クル病という骨の病気になる危険性があるため、飼育下においては「ダスティング」を行います。
ダスティング
ダスティングとは、カルシウムやビタミンなど、生き物の成長に必要な栄養素の粉末を餌に添加することを言います。
レオパの飼育で不可欠なのは、カルシウムです。
カルシウムには「ビタミンD3入り」と「ビタミンD3なし」がありますが、夜行性の子に常用するのは「ビタミンD3なし」です。
(「ビタミンD3入り」は主に昼行性の爬虫類に推奨されています。)
これに加えて、ビタミンを月に1~2回。
また、便秘の対策として「レプラーゼ」という腸内細菌もダスティングすると良いでしょう。
基本的な飼育ルーティーン
1~2日に1回行う飼育内容について紹介します。
レオパは環境が適切であれば、日常的な飼育にはほとんど手がかかりません。
霧吹き
主に側面に向かって霧吹きを行います。
ケージの側面についた水滴をぺろぺろ舐めて水分補給する子もいます。
また、湿度不足による脱皮不全の対策にもなります。
床をびしょびしょにするような過度な霧吹きは、雑菌の繁殖や、床材の誤飲(天然素材系の床材の場合水分にくっつくため)に繋がるので、やりすぎには注意しましょう。
水替え
ケージ内に入れた水入れを交換します。
できれば衛生管理の為、毎日行ってあげます。
うんちの除去
生体のうんちを取り除きます。
だいたい同じ場所でしてくれるので、発見や掃除は楽です。
このとき、うんちの状態なども確認します。
うんちの形状(固形・下痢、など)や内容(食べたものが未消化ででていないか、床材に使用しているものがはいっていないか、など)を確認します。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の飼育方法
今回は、爬虫類飼育における入門種にして人気種、レオパードゲッコーについて紹介させていただきました。
これからレオパードゲッコーをお迎えしようと考えている方や、お迎えしたばかりの方の参考になると嬉しいです。


