今回は、レオパをお迎えする前に知っておいていただきたいことについて紹介したいと思います。
特にレオパードゲッコーの初飼育だと、興味はあっても、「買い始めてから後悔したくない」という不安もあるかと思いますので、この記事を参考にして検討してみてください。
レオパードゲッコーに関しては、飼育に関する良い部分が全面に出てきやすいと思うので、今回は「飼いにくさ」の部分にも触れたいと思います。
悪い印象だけを持って判断するのはよくないですが、ある意味マイナスともいえる部分を知らずに飼うことが最もよくないことだとわたしは考えています。
その生き物の命が終わるまで、一緒に過ごしていくために、事前に知って考えたうえで、お迎えしていただければと思います。
レオパードゲッコー(ひょうもんとかげもどき)を購入する前に絶対知っておくべきこと
私自身は今、レオパを4匹飼育(2020.5現在)していて、レオパが大好きです。
そして、「レオパいいな」、「可愛いな」、「飼いたいな~」というかたにはぜひ飼ってみてください!と言いたいのですが、ただ、レオパには飼う前に知っておいてもらいたい、場合によっては「こんなはずじゃなかった」と、あとから思ってしまいかねない部分もあります。
これからレオパをかおうか検討している人は、今回紹介する内容を踏まえて、レオパを購入して頂ければとおもいます。
その愛らしさと飼育のしやすさから初心者に勧められることの多いレオパードゲッコーですが、
その反面、初心者が頭に思い描くのとは違うかもしれない部分もあります。
レオパードゲッコーの飼いやすさとして挙げられる点
レオパの飼いやすさとして、よくあげられる点は、
- そんなに大きくならない
- 広いケージが必要ない
- 壁を這わない
- 可愛い顔をしている
- 大人になると、毎日ご飯をあげなくていい
- 手に乗せたりもできる
- 人工フードで飼育できる
- 性格がおっとりしている
もういいことづくめですよね。
こういったことから、爬虫類初心者さんが飼育を開始するのにもよくおすすめされています。
これらは個体による部分もありますが、基本的には事実です。
しかし、その一方飼育者として先に知っておいて欲しいこともあります。
レオパードゲッコーの飼育開始前に知っておくべきこと
レオパードゲッコーを飼育開始するまえに先に知っておくべき、ある意味マイナスな面は、
- 完全肉食である
- 拒食を起こす
- 構いすぎてはいけない
- 夜行性である(昼間はわりと寝てる)
- 環境管理はしっかり
- シェルターに籠って出てこない子もいる
- 飼育開始の一番可愛がりたい時期こそ、放置しなくてはいけない
ということです。
順番に説明していきましょう。
【1】完全肉食である
まず1つめの完全肉食であることについて。
爬虫類だと、なんとなくキャベツとか人参とか食べないかなぁ~と思ったりするのですが、残念ながらレオパはそういったものは食べません。
コオロギ・デュビア・ミルワームといった昆虫を食べます。
ただ、ここで朗報なのが、近年、昆虫から加工された人工フードというものが発売されまして、
爬虫類専門店などであれば、人工フードに慣らされた子も売られています。(お店に依るので、お店の人に確認しましょう。)
虫が苦手な人は、人工フードに慣れた子を飼うようにしましょう。
ただ、レオパは突然いままで食べていた食べ物に飽きて、一切食べなくなってしまうことがあります。(長期間に及ぶ場合は「拒食」と呼ばれます。)
人口フードを食べなくなってしまった場合は、昆虫を与えることも覚悟しておかなければなりません。
【2】拒食を起こす
2つめが、拒食を起こす、ということです。
原因はさまざまで、先ほど紹介したように食べ物に飽きた、という場合もありますし、ストレスで食べなくなったという場合もあります。
最悪の場合はクリプトストロジウムという寄生虫が原因の場合もあります。
レオパードゲッコーはしっぽに脂肪を蓄えることができるため、大人のレオパであれば、ひと月ほどたべなくても生きていられますが、子どものレオパは基本毎日食事するので、ベビーが5日ほど食べないようであれば、病院につれていきましょう。
(※特にしっぽが細くなっている場合は要注意です。)
【3】構いすぎてはいけない
3つめが構いすぎてはいけないという点です。
レオパを手に乗せたり、ケージの外に出している画像や動画はYouTubeでもインスタでもツイッターでもたくさんあり、とても可愛いので興味を持たれるかたも多いかと思いますが、爬虫類は基本的に、人に構われたがらない生き物です。
レオパは爬虫類の中でな、人間にとても慣れやすい生き物なので初心者向けともいわれますが、
慣れるだけで、懐きはしません。
とくにベビーの時期なんかはとても可愛いので構いたくなりますが、ベビーの時期こそ、あまり触らない方がいいですし、ハンドリングを過度にしすぎると大きなストレスになり、拒食の原因にもなりますのでご注意ください。
【4】夜行性である
4点目が夜行性であるということです。
日中はほとんどシェルターの中で寝ています。
うちで飼っている子たちも、日中はほぼ寝ていてまったく出てきません。
夜の人間が寝る時間位になると、ひょこっと出て来て、ケージ内を歩き回る姿がみれるので、
生活リズムは基本的に真逆です。(もちろん、昼間に動くこともあります。)
【5】シェルターに籠りがちな子がいる
5点目が、シェルターに籠りがちな子がいるということです。
特に飼育開始時期は警戒してこもりがちになりますが、いつまでたってもご飯の時しか出てこない、
ごはんもシェルターの中に持って入って食べるという子もいます。
ネットでも、ヤフー知恵袋などで、
ご飯の時しか姿をみせない、と悩んでいる飼育者さんも見かけます。
シェルターをいれると籠りがちになるという考えで、最初からシェルターをいれない飼育者さんもいます。
【6】環境管理をしっかり
レオパは20×30㎝のケージがあれば生涯飼育可能ということで、とても飼育しやすいとされていますが、ただし、温度、湿度の管理はしっかりしておかなくてはいけません。
基本的にはパネルヒーターというケージの下に敷いて暖めるものや、暖突(ダントツ)という、ケージの上部につけてケージ内を温めるものを使い、温度を30度くらいに維持します。
また、水飲み場や、水のみ付きで中が湿りやすいシェルター、霧吹きを使って、
湿度を40%ほどにしておきます。
これを怠ると、脱皮不全や不調を起こしてしまいますので、飼育にそんなに手間がかからないといわれるレオパですが、環境管理はしっかりしましょう。
【7】飼育開始の一番可愛がりたい時期こそ放置しなくてはいけない
7つめが、飼育開始の一番可愛がりたい時期こそ、放置しなくてはいけない点についてです。
飼育開始をした時というのはほとんどの人にとって、写真を撮ったり動画を撮ったり、手に乗せたり、餌をあげたりしたくなるんですが、実は購入したときこそ、放置しなくてはいけません。
基本的に2~3日はほぼ放置。
餌のタイミングは購入するお店に確認していただきたいのですが、だいたい2~3日あげないでください、といわれます。
せめて観察だけでも・・・と思うかもしれませんが、それも良くありません。
臆病な性格のため、ショップから連れて帰られるときの振動と、新しい環境に入れられた不安で十分おびえています。
人がじろじろみるととてもストレスになりますので、最初の2~3日は霧吹きや水替えくらいの関りにして、そっとしておきましょう。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)を購入する前に絶対知っておくべきこと
というわけで、今回は飼育開始前に知っておいて欲しいレオパのことを紹介しました。
事前に知っていれば、飼ってから、「こんなはずじゃなかった」という事態もある程度回避できると思うので、これらのことは検討する際に頭の片隅に置いておいていただければと思います。