今回はわたしの飼育しているニシアフリカトカゲモドキの雪乃ちゃん、この子が餌を食べなくなった時のことについてのお話となります。
今回は環境が原因だったということで、ショップさんからのアドバイスを実行することで、無事拒食にならずに済みました。
ただ、今回ショップさんからいただいたアドバイスに関しては、残念ながら餌を食べないすべての子に有効なものではありません。
それぞれ、個体の健康状態、飼育されてきた環境も異なり一概には言えない部分もあるので、個々の成体に関してはショップさん、場合によっては病院でアドバイスを貰うことが必要だと思います。
ただ、今回わたしがやってしまったことを、同じようにやってしまっている方もいるのではないかと思います。
ニシアフだけでなく、レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)やその他トカゲ・ヤモリでも同じことが言えるかもしれません。
この記事で伝えたいことは、「自分で判断しない」ということです。
お迎えしてすぐにご飯を食べない、ということはそんなに珍しいことでもありませんので、ネットで調べ、ヤフー知恵袋の回答を見てそのまま実行してしまうこともあるのではないでしょうか。
特に初心者さんであれば、ネットで他の飼育者さんの情報を調べるのも確かに大切なことではありますが、個体の状態はそれぞれ違いますので、まずは購入したお店に相談してみてください。
ニシアフリカトカゲモドキが拒食?これをやったら食べるようになった
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お迎えしてからご飯を食べなくなるまでの経緯
雪乃ちゃんはイベントでお迎えして、その3日目に初給餌をおこないました。
その時はピンセットからもりもり食べてくれて一安心したのですが、食べたり食べなかったりを繰り返し、その数日後から餌を食べなくなってしまいました。
ベビーは基本的に毎日もしくは2日に1回はご飯を食べる、5日間ご飯を食べないと拒食と判断する、という情報が念頭にあり、わたしの気持ちが焦ってしまって、いろいろ良かれと思ってやったことで、雪乃ちゃんがどんどんご飯を食べなくなる、という負のスパイラルに入ってしまっていたのですが、
購入したショップさんに問合せ、アドバイスを貰ってそれを実行したことで、雪乃ちゃんは無事、ごはんを食べるようになりました。
今回は、その時ショップさんからもらったアドバイスや、わたしがしてしまった雪乃ちゃんにとっては良くなかったこと、また、頂いたアドバイスを参考にして実行したことを紹介したいと思います。
拒食の原因
ごはんをたべないことについての原因は大きく分けて、身体的なものに由来するもの・精神的なものに由来するものの、2つがあるように思います。
身体的なものに由来する原因については、
- 温度や湿度が不適切で活性が落ちている、
- 外傷・内傷によるもの、
- 体内の寄生虫によるもの、
- その他病気、
などが考えられます。
一方、精神的なものに関しては、
- 環境に慣れていない
- 生活音などが怖い
- 人間が怖い
- 餌として与えているものが、個体にとっては大きすぎる
など、生体の気持ちが原因のものが考えられます。
今回のわたしのニシアフの場合は後者の精神的なものに由来するものだったようです。
飼育開始当初のニシアフリカトカゲモドキの飼育環境
飼育開始以後の雪乃ちゃんの飼育環境は、
まだ小さな子なので、誤飲が心配なため床材がキッチンペーパー。
身を隠す場所がホットスポット・クールスポットに1か所づつで計2か所、(あとは隠れながら移動できそうな小道具)
餌はsサイズデュビア・もしくはsサイズコオロギでした。
ホットスポットはパネルヒーターの真上で、キッチンペーパーを少し厚めに敷いて30度前後
クールスポットは真夏なので、特にケージ自体の暖房器具を使用していない場所で、わたしの生活環境の室温と同じ27~28度となっていました。
しばらくは匂いで安心するだろうという考えもあって、購入時に入っていたハスクチップを入れていたのですが、数日後の掃除の際に捨ててしまいました。
あとは、明るい場所だったので、人間の姿が見えないように黒いタオルをかけていました。
その後の雪乃ちゃんの給餌の頻度ですが、お迎えして3日目・4日目に食べ、その後2日間空き、また食べ、また2日間空き、また食べ、そこから食べなくなりました。
そしてお迎えして2週間後くらいに、ショップさんに電話をして相談しました。
ショップさんからいただいたアドバイス
ショップさんからのアドバイスですが、ショップさんでは「イベントでは自信を持って販売できる子を連れて行っているので、餌食いに関してはまずは環境面を見直してみるべき。
また、しっかり栄養を付けている子を連れて行っているので、数日食べなくてもあせらなくていい、飼育者が焦ることで悪化する恐れがある」ということで、アドバイスをいただきました。
実際に、雪乃ちゃんはとても小さい状態でお迎えしましたが、しっぽもプリプリしていて、とても健康そうだと感じたのもお迎えした理由のひとつでした。
ショップさんからいただいた、環境に関してのアドバイスは、
【1】床を濡らしすぎない(側面への霧吹きで十分)
【2】床材をハスクチップにする
(砂は誤飲の可能性が高いためNG)
【3】餌となる虫をケージ内に放し飼いにしない
(これはわたしはやっていませんでしたが注意点として紹介しています)
この理由としては、徘徊している虫がベビーを噛んでしまうことの危険と、それによりいよいよ食べなくなってしまう可能性があるからです。
また、常にコオロギがウロウロしている、ということ自体も、生体がリラックスできなくなる可能性があるということです。
【4】食べないからと焦って生体を手に取って食べさせるようなことはしない
万が一流動食のようなものを取ることになっても、まずは手で生体は触らず、ケージ内にいる状態で与える。
以上のようなものでした。
※私が一度解釈して表現しなおしたものなので、ショップさんからのアドバイスの表現そのままではありません。
実際に私がやってしまっていてより状況を悪化させていたとおもわれること
続いて、それを聞いて、実際に私がやってしまっていてより状況を悪化させていたとおもわれることです。
【2】ベビーなので、誤飲防止にキッチンペーパーを敷いていた
(これについては、キッチンペーパーやペットシーツが悪いという意味ではありません。
安全対策上有効ですが、生体の活性という意味に関して言えば、ハスクチップ・砂などの床材のほうが有効である可能性が高いということです。
床材を口に入れてしまう子であれば、当然早急にキッチンペーパーやペットシーツに戻した方が良いとおもいます。)【3】あせってコオロギの体液を口につけたり、頭をもいでシェルターの前に置いておいたり、食べない期間が長くなってからは生体を手に取ってレオパゲルを舐めさせたりしていた。
これらはご飯を食べないという悩みに対してネット上でもわりとみかける回答ですが、もしかしたら、私以外にもこれによってむしろ状況を悪化させている場合があるかもしれません。※もちろんこれらの方法に食べるようになったという例もよく見かけます。
しかし、どの方法を取るべきか、実際には正直判断は難しい所です。
特に飼育者が初心者さんであれば、ネットでの情報よりもまずは、その個々の生態に詳しいショップさんに相談したほうが良いでしょう。
わたしに関していえば、今思えばよかれと思ってやっていたこれらのことが、かえってニシアフの活性を低くし、食欲を奪っていたと思われます。
アドバイスを基に改善したこと
店員さんからのアドバイスを聞いて、作ったのが今の環境です。
【1】まず、床への霧吹きをやめ、側面と中に入れているモノに霧吹き。
【2】床材をハスクチップに変更
【3】無理に生体に虫を近づけたり体液を舐めさせることや、シェルターの前に常に虫の匂いがあるような状況をやめた。
店員さんからのアドバイスでは、ピンセットからの給餌を推奨されましたが、それはやはり食べなかったので、ひとまず、レプタイルディッュにデュビアや生きた状態で足をもいだコオロギをいれて置いておくようにしました、
【4】また、わたしが日中活動する場所に近い位置にケージを置いていたので、より静かで暗いベッドの横に移動させた。
実際にアドバイスで頂いた内容を実行してみて、その2日後に食べてくれるようになりました。
食べてくれるまでは、その間栄養がとれないのではないかと心配しましたが、雪乃ちゃんに関しては、栄養状態をお店が太鼓判を押してくれたので、それを信じて雪乃ちゃんから食べてくれるのを待つことができました。
今では毎晩4~6匹、お皿に入れたデュビアやコオロギを入れていますが、
翌朝にはほぼなくなっているか完食してくれています。
最近では、ピンセットからの給餌でもまた食べてくれるようになりました。
さらに、水入れの下に穴を掘って、そこに第三の隠れ場所を自分でつくり、その時々に合わせて好きな場所で過ごすようになりました。
いまでは、さらに人口の植物の陰にも入るようになり、計4か所を好きに移動して気ままに過ごすようになりました。
一時はぐったりしていて、もうダメかと思ったこともありますが、すっかり活性があがり、動きも活発になっています。
体重なども図りたいところですが、餌食いやうんちも良好で、目に見えて大きく成長してきているので、人間を警戒しているうちは焦らず触らないようにしてすごしています。
「ニシアフリカトカゲモドキが拒食?これをやったら食べるようになった」まとめ
というわけで、今回は餌を食べなくなった雪乃ちゃんが餌を食べてくれるようになったお話でした。
まだまだ成長中のわが家のニシアフさんなので、これからも健康に生きてもらえるよう飼育者として、日々勉強をしていきたいと思います。
