レオパードゲッコーは爬虫類の中でも飼育しやすく、入門種とされている生き物なので、爬虫類飼育の初心者さんが挑戦することが多いと思います。
興味はあるけど、どんな風に飼えばいいんだろうと、知らないことで不安もあるかと思います。
今回は、レオパードゲッコーを飼育するにあたって、わたしが実際に使用しているものも踏まえ、必要なものを紹介したいとおもいますので、爬虫類初心者の方には特に参考にしてみてくださいね。
レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)の飼育に必要なもの
レオパードゲッコーの飼育に必要なものは、事前に揃えておくのがおすすめです。
レオパードゲッコーは、お店で購入すると、小さなプラスチックのケースに入れられます。
もともと臆病な性格なので、今まで暮らしてた環境から小さなケースに移され、大なり小なり帰宅までの間に揺らされ、かなり同様しています。
帰宅後は速やかにケージに移せるように、できるだけ事前に準備しておきましょう。
たまたま衝動買いしちゃった!という人は、レオパと同時に、飼育ケージとシェルター、水飲み、暖房器具を揃え、帰ったらすぐにセッティングしてレオパをケージに移せるようにしましょう。
「とりあえず仮のケージに入れて、数日後に移せばいいや」と思うかもしれませんが、それはお勧めできません。
レオパは購入してから2~3日は環境に慣れさせるため放置します。
その期間は基本的に餌もあげません。
(実際の最初の餌の時期は購入時にショップに尋ねてください。)
基本的な接触は糞の掃除と、霧吹き、水替えくらいなので、最初の段階である程度整った状態にしておいてあげましょう。
その後もしばらくは新しい環境の様子を伺いながら暮らしているので、最初のひと月はレイアウトを弄りまくったりすることは控えましょう。
レオパードゲッコーの飼育に必要なもの
ここでは、レオパの飼育に必要なものをひとつづつ紹介・説明していきます。
お急ぎの方や、まずはそろってるものが欲しい!という方は、こちらの飼育セットがお勧めです。
飼育開始に必要なものがセットになっているので、すぐに飼育を開始できます。
飼育ケージ
レオパードゲッコは20×30㎝のケージがあれば生涯飼育可能とされており、モルフをたくさん集めて飼育する人などは場所も取るのでそのくらいの大きさで飼育していることも多いですが、実際はもう少し大きいほうがいいと思います。
飼育の方針にもよりますが、わたし個人はレイアウトを楽しみたいので、60×30㎝のケージで飼育しています。
ケージを選ぶコツは
- 重たくないもの
- できれば前開き
が良いです。
重たくないのがいいというのは、掃除が楽だからです。
横開きがいいというのは、わたしが今上が開いているケージを使用しているのですが、レオパが上から出入りできるんだ、と認識すると、上を目指して高い所に登ってジャンプしたりして、その点については危険性があるな、と感じているからです。
爬虫類用のレプタイルボックスは扱いやすくていいのではないかと思います。
ケージを選ぶ際は、暖房器具には「パネルヒーター」と呼ばれる下に敷くタイプと、「暖突(ダントツ)」と呼ばれる上から吊るすタイプのものがあるので、それぞれ熱がケージ内に伝わるものにすることを意識しましょう。
わたしは最初にホームセンターで水槽を飼ってしまったのでそれを使用していますが、こちらの爬虫類飼育用としてつくられたケースもお勧めです。
最近では、徐々に「グラスハーモニー」というGEXさんから販売されている小動物向けのケージに引越しさせていっています。ラックに積み重ねた際に、上部から餌やりやフンの処理をするというのがやりづらいため、前開きのケージがよかったからです。わが家では「グラスハーモニーマルチ600」という約60㎝の大きめのケージを使用していますが、サイズ展開がありますので飼育方針に合わせて選んでみるとよいかと思います。
ただし、上部は暖房器具を設置できるようには設計されていないのでご注意ください。
シェルター
レオパードゲッコーは、休むときに「シェルター」と呼ばれる暗く狭い空間に入ります。
(※慣れてくるとシェルターの上など、好きなとこで寝たりします。)
シェルターを入れると臆病になるとのことで最初から入れない人もいますが、レオパードゲッコーにとっては安心してリラックスできる場所になりますし、脱皮の時に身体をこすりつけ、脱皮の助けにもなるので、わたしはシェルターを入れることをお勧めします。
最近GEXさんから発売されたシェルターの「モイストシェルターコーナー」というシェルターは、コーナーにぴったり置ける90度のシェルターで、既存製品の「モイストロック」と違って上部の水入れが大きく、また底が開いているため、生体を取り出しやすくておすすめです。
シェルターについては、こちらの記事でより詳しく紹介しています。

\こちらの動画も参考にどうぞ/
暖房器具
レオパードゲッコーの飼育には27~30度の温度帯が適しているとされています。
ケージ内の温度を適温に保つために、「パネルヒーター」や「暖突」を入れて温度を維持します。
パネルヒーター
パネルヒーターは下に敷くタイプの暖房器具です。
カーペットのようなものと思って頂ければよいと思います。
ケージ内全体を温めるというよりは、ケージの床を温める感じです。
レオパは地表性(ヤモリのように壁に張り付いたりしない)なので、ケージが大きくないなら、床を温めるだけで十分です。
また、床がレオパにとって暑くなり過ぎたときに涼める場所も作るため、大きさはケージの半分程度あればよいと思います。
暖突(だんとつ)
上から吊り下げるタイプの暖房器具です。
飼育ケージが大き目の場合は、パネルヒーターではケージ内が温まりにくいので、暖突の方がおすすめです。
わたしはケージが大きいので、半分半分で両方使用していますが、30㎝くらいのケージであればダブルで使うと暑くなりすぎるので、どちらかで大丈夫です。
水入れ
シェルターに水入れがついている場合は不要ですが、ついていないなら水入れを入れてあげましょう。
レオパードゲッコーはケージの壁についた水滴をなめるのが好きなので、必ずしも水入れから水を飲むわけではありませんが、ケージ内の湿度を保つ役割もあります。
温度・湿度計
ケージ内の温度と湿度を管理するためのものです。
よく使用されているのが、こちらの温度計と湿度計が一緒になったもの。
見やすく、一つくっつけておけばいいので便利です。
わたしも愛用しています。
ピンセット
レオパードゲッコーに餌を与える際に使うものです。
人工フードの場合は、ピンセットでつまんで、コオロギなどの動きのようにちょっと動かすと、食いついてきます。
このピンセットは柄が長いので、虫を直接触れない人でもコオロギやミルワームと距離を保って摘まめるのでおすすめです。
たまにレオパがピンセットごと噛んでしまう場合がありわたしのレオパも、何度かピンセットにかみついたことがあります。
竹でできた製品を使用していますが、レオパが噛みついたとしても比較的安心です。
金属製に噛みつくのはレオパが危険なので、竹や木でできたものを選んであげましょう。
床材
レオパは餌と同時に床材を飲み込んでしまう危険があるので、特に身体の小さな幼体の時期は、キッチンペーパーでの飼育がお勧めです。
それでもやはり飼育者としては、
「砂の上で活動してる姿が見たい!」
「砂を掘ったりするほうがストレス発散にいいのではないか」
と考え、砂の床材を入れたい方もいると思います。
わたしは、こちらの「ウォールナッツサンド」と呼ばれるクルミの殻でできた床材を使用しています。
利点とされるのが「誤飲をしても排出される」という点ですが、動物病院の先生曰く、やはり誤飲で腸に詰まる危険性はある、とのことです。
餌の食べ方がヘタな子には使用しない、餌をあげるときはキッチンペーパーを利用する、など、飼育者側での判断と工夫が必要です。(その点については、他の床材も一緒ですね。)

もし床材について迷いがあるなら、まずはキッチンペーパーやペットシーツを使うと良いと思いますよ。
レオパードゲッコーをお迎えしよう!【飼育に必要なもの】まとめ
爬虫類はなんとなくで飼育できるような気もしますが、初心者向けで飼育しやすいと言われるレオパでも、基本的な環境はしっかり整えてあげる必要があります。
生き物が健康で活き活き生活するためにも、温度・湿度をしっかり管理して、快適な環境をつくってあげましょう。